第438話 "プライド"



■表紙□

エネル危うし?


■□本編□■


ルフィ、待ってたんですって。

サンジからウソップに戻る気があることを聞いて、ずっと待ってたんですって。

この島に残り数日しかいられないの知ってて、冒険好きのルフィが外に出ずに

ずっとウソップが来るのを待ってたんですって。

本当は迎えに行きたくて仕方ないのに、ゾロの言葉で我慢してひたすら、

待ってたんです。


でも出港が迫っても来ないウソップ。

表面上は笑っていますが、本心が隠しきれずに読者にもルフィの想いが伝わってきます。

「海賊はやめねェだろうから、そのうち海で会えるといいなー!!」

一味を抜けてもウソップは海賊を続けるであろうと分かっているルフィ。

そうです、この「麦わらの一味」を抜けたとしても海賊をやるヤツなんて

ウソップだけですもんね。他のメンバーは、この一味だから海賊をやっている訳ですが。


「第一声が深い謝罪であれば」
もう一度仲間に加えるという事でしたが、実際のウソップの第一声は

「喜べ!!!おれだぞーーー!!!」
「釣りしようぜ!!!」
「副船長になってやってもいいぞ!!!」
「あのジョーク信じてねェよな?」
「多少の事は水に流してやるよ」

……でした。


しかし、ルフィとゾロは「聞こえない」の一点張り。

ルフィ達がウソップから聞きたい言葉は、そんなんじゃない。

意地っ張りのごまかしの言葉ではなく、ウソップの本当の言葉を待ってるんです。

それまで「聞こえない」の一点張りとは、憎い事してくれるじゃねぇか…(何)


そしてとうとうウソップは泣きながら「ごめ”ーーーん!!!!」と謝罪します。

待ってた、とばかりに「ウソップ!!!」とゾロ。

「!………!!!!!」みたいな感じで固まるサンジ。


泣き崩れるウソップの前に、伸びるルフィの手。

「バガ野郎 ―――早く 掴ばれーーーーっ!!!!」


もうお前誰だよと突っ込みを入れたくなるような顔で無くルフィ。
うれし泣きです。漢泣きです。(!?)

サンジなんか嬉しさのあまりキャラを忘れています。

そりゃ、愛しのウソップがようやく帰ってきて嬉しすぎるのは分かるけどね?
本気でギリギリまで待たされてハラハラしたもんねぇ。そりゃ嬉しいですよね。



と、結果的にはめでたしめでたしな話ですが、一つだけ納得いかない点が。

「ルフィが謝る必要が無い」というのは、やっぱり違うと思うんですよ。

船長だから自分から謝ってはいけない?
船長は威厳を失ってはいけない?
船長を立たせることができないやつは一味に居ない方がいい?

それが、船長を盾に使って砲弾をはじき返し、その上その行動を
Vサイン付でウソップにアピールしていた男が言えることなのか疑問……。


たとえ船長でも、あの「大喧嘩」は二人共に問題ありでした。
特に、きっかけを作ったのは間違いなくルフィです。
(その後は売り言葉に買い言葉でしたが)

ウソップが謝らなきゃいけないのは、
「勝手に一味を抜けたのに戻りたいということ」に対して。
これは分かるし、納得できます。

しかしルフィも、ウソップに謝らなきゃならない事あるんじゃないでしょうか?
そしてお礼を言うべきこともあるんじゃないでしょうか?

「ケンカの仲直り」ってお互いの謝罪が必要なんじゃないですか?


むしろ管理人的には、ウソップはチョッパーに謝ってほしい気が。(何)

ホラ、心配して治療しに追いかけてきたチョッパーを
「仲間じゃねぇ」って追い返して、泣かせたじゃないですか。

あの時のこと「ごめんな」って一言いって欲しい気がします。


あとサンジにも。
かなりW7〜エニエス・ロビーとかなり助けてもらったのでお礼くらい。


まぁ細かい事は今は抜きとして、とにかく

おかえり、ウソップ!!!!!